先週の土曜日のこと、日本ワインブドウ栽培協会のシンポジウムに行ってきました。場所は東京大学、弥生講堂・一条ホールです。
少し前に鹿取みゆきさんのTwitterを見ていたら…
面白い話が聞ける企画をみつけましてね。
「50年後、100年後のワイン造りのために」と題した
エチエンヌ・ド・モンティ―ユさん(オンライン参加)とブルース・ガットラブさんの対談。
これに大変興味を惹かれまして、参加してみることにしました。
まず、各地のワイン産地のうごきから
長野でワイナリーを始めた、異業種参入組の方
山形でワイナリーを継続されている方
宮崎でワインをつくっている方
それぞれの問題やご苦労、未来に向けてのお考えがあるようき興味深いお話が聞けました。
最近、特に北海道や長野でワイナリーが増えてどうなっているのかしらと、情報誌などを見ていましたが、少し垣間見えるところもありまして落ち着きました。
温暖化の問題、降雨量の問題、
ワイナリーが増え、葡萄の木を植えるのに苗木が不足している、健全な苗木が…、
これはどの生産者の方も危惧されておられました。
ワイナリーの方の話に続き、苗木の栽培家とワイン醸造家の方のセッションも行われました。
最後に冒頭に話したお二人の対談です。
なぜ、海外のお二人が日本でワインをつくるのか、に始まり
持続可能なワイン造りについて
醸造と栽培についての理解から、教育機関、教育者の必要性
などなど、様々な観点から対談は行われました。
よいワインはよい葡萄から、これは昔から言われているのですが、
日本では葡萄をつくる農家さんが減っていてワインをつくる葡萄の確保もなかなか厳しくなっているようです。
ブルース・ガットラブさんによれば、日本でよい葡萄が出来るよう、さらなるワイン用葡萄栽培を支えるインフラの構築が必要不可欠なのだそう。これまでの多大なご苦労と現在も努力し続けるエネルギーを感じました。
日本ワインへの愛情にあふれ、「未来をつくるのは我々、葡萄を育てる人、ワインを造る人、ワインを飲む人、みんなの前に広がっているのですよ」と語っていたのが印象的でした。
とても興味深い内容の充実したシンポジウムでした。
参加の機会をいただき、ありがとうございました。