ケビン・デコンブ モルゴン 2017

クリスマスのイルミネーションが美しい季節になりましたね。
ワインの梱包作業をしながらクリスマスソングを聞いています、お気に入りはダイアナクラール、はかどりますよ。


先日、お客様から問い合わせがありましてね、
「日本ではヌーボの印象が強いボジョレーだけど、クリュ・ボジョレーってどうなんでしょう・・・」と。


ボジョレーというのはフランス・ブルゴーニュ地方の南に位置する地区の名前です。
マコン(地区)の南からリヨンの北まで約55kmにわたり続くブルゴーニュ地方最南端のワイン産地で、ガメイ種からつくられる赤ワインが有名です。この中で特に優れた10の村はクリュ・デュ・ボジョレーと呼ばれて高く評価されています。


今回お客様の質問に答えると共に提案したのはこちらのワイン…
テイスティングしてみると6年の時を経て素晴らしい味わいに変化していました。

 


ケビン・デコンブ  モルゴン 2017

 


「待ってました!」
ワインを口にして思わず発した言葉です。
以前味わった時は少し待ちたいな…という印象でしたが、とても良い感じに変化しています。


香りも味わいもしっとりと落ち着いていて静かに広がる印象。
香りは、熟してドライに近い感じの赤い果実、土っぽい、湿った葉のような、ドライの薔薇の花びらの要素も、少し酸味を予感させる小梅のニャアンスも出ています。
心地よい深い香りです。


ワインを口にすると落ち着いた果実味と少しの甘みを感じます。続いて、ドライのクランベリーラズベリー、小梅を思わせる風味が良い感じ、美味しい…。「いいね、いいねー」とつぶやきながらのテイスティングです。うふっ、熟成って素晴らしい!


イメージなのですが、以前テイスティングした時は若い印象で、例えると、少しぶっきらぼう…、中高生の少年少女みたいに寡黙に斜に構え、向こうから話かけてくることは無かったという感じ。今回のイメージは少年少女が美しい大人になり、会話もこなせて向こうから話かけてくる感じでした。


以前テイスティングした時は単調でコメントが書きにくかったのを覚えていますが、今回は美味しさを伝えたい気持ちも手伝って、コメントがすらすらと出てきました。ぜひとも飲んでいただきたい美味しさで、すぐにお客様に連絡した次第です。


ボジョレーって若いうちに楽しむワインじゃないの? という方も少なくないと思います。

以前は、私もボジョレーの熟成を期待することは無かったのですが、あるワインを味わってからガラリと認識が変わりました。

 

過去に、フレデリック・コサールのモルゴン2002年を2020年の4月に味わって、クリュ・ボジョレーの持つ秘めた、ポテンシャルや魅力に気づいてしまいました。
20年弱の時を経て、ワインの味わいは高い位置でバランスよくまとまり、艶やかさを出していました。さらに数年はよい方向に熟成していくだろうとすら思ったのです。


コサール氏のモルゴン(味わい)に興味のある方はご覧ください ↓
フレデリック・コサール モルゴン 2002


もちろん、ワインの作り手により、長期の熟成に耐えうるかどうかは大きくことなるところですが、期待していきたい生産地であることは間違いありません。


モルゴンなどのクリュ・デュ・ボジョレーについてもう少し。
クリュごとの違いとしては、モルゴン、ムーラン・ナ・ヴァン、ジュリエナス、コート・ド・ブルイィはタンニンも豊富で骨格のしっかりとした長期熟成可能なタイプが多いと云われています。
シェナス、ブルイィ、サン・タムールなどは芳しい風味を呈するエレガントなタイプのワインが生み出されます。


ブルゴーニュの名だたる村名ワインは1万円前後と価格も上がっている中、クリュ・デュ・ボジョレーのエリアには若手はもちろん自然派の著名な造り手などが続々と参入しています。
コストパフォーマンスに優れたワインが登場し、昨今注目を集めているようですよ。
そういえば、ワイン情報誌のWANDやワイナートなどでも特集を組まれていました…。

 

 

※ワインのコメントは十人十色、あくまでも参考程度に読んでいただければ幸いです。

 


ご紹介しましたワインの詳細は↓こちらをご覧ください、購入も可能ですよ。

ケビン・デコンブ  モルゴン 2017

 

 

 

 

 

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