ももと白いちごとオレンジワイン

ぐぐっと寒くなりましたね。

さてさて・・・

今日はこのワインをご紹介させて下さいな。

どどん!

ファビュラス スプマンテ マルヴァジア 2022

 

このワインとの出会いなんですがね・・・

今月始め、インポーターさんの試飲会、一本目でした。

グラスにワインを注いでもらい、香りをとろうとすると

 

もも

 

こちらから香りを取りにいかなくても向こうからやってきてくれました。

まあなんとフルーティーで華やかな香りだこと、すっかりその香りにすっかり魅了されてしまいました。

 

訪れた試飲会は自然派ワインのインポーターさん

経験では、自然派ワインて、華やかでわかりやすい香りのワインとは少し距離を置く、ささっとテイスティングしただけでは解りにくい印象です。

このワインはそんな中、解りやすくて綺麗でチャーミングなスタイルでした。

 

一本目のワインとしては何と素敵な出会いでしょう・・・

さらに値段をみてびっくり、想像していたよりお安い、コストパフォーマンスが抜群です。

 

はい、仕入れ決定!

 

 

オレンジワイン

このワインはイタリアのアブルッツォ州でつくられたオレンジワインです。

オレンジワインは、白ブドウを原料に、赤ワインと同様なつくり方をしたワインです。白ブドウを果皮や種と一緒に醸造することで、果皮の香りや色が抽出され、オレンジがかった色合いになります。

オレンジワインを昔からつくっているジョージアグルジア)ではアンバーワインという呼ばれ方をしており、現在の「オレンジワイン」という呼び名は、イギリスのワイン商が2000年代に作った造語と云われています。

 

私のオレンジワインの経験は白や赤ワインと比べると圧倒的に少ないのですが、その中で感じるのは、"当たり"と思うワインに出会うと素晴らしく香りがよい、ということ。

葡萄の皮を、絞った果汁と一緒に発酵させるので、葡萄の持つ本来の香りがより抽出されてワインに出るのでしょうか。

 

今度、醸造に詳しい人に会ったら聞いてみよう!

 

 

ラベルには楽しいイラストが描かれています。
このイラストには意味がありまして、この土地に生きた伝説のMajellaneと呼ばれる7人の女性戦士、彼女らにまつわる伝説、この地の歴史、土地に根付く価値観など、すべてこの土地を舞台に巻き起こった様々なストーリーがモチーフになっているそうです。

 

 

もうひとつ・・・

こちらのワイナリー実は国立公園の中にあるのです。

美しい場所だわ~。

 

 

イタリア、アブルッツォ州にある、マジェッラ国立公園内のPretoro自治区内に畑があります。周りの山の影響を受けて昼夜の寒暖の差がブドウの品質に良い影響を与えてくれるようですよ。← ワインを飲むと解ります!

 

 

グラスの少し斑点のようなものが見えますが澱です。

泡立ちはかなりシュワシュワしていて、グラスに注ぐ時に瓶から吹き上がる感じです。

心配しないで下さい、テイスティングする時は個性を感じ易いように10~12度(白やロゼ)で味わいます。スパークリングワインを美味しく楽しむ温度5~7度まで冷やすと吹き上がることななさそうです。

 

香りは冒頭で書いたように華やかです。

白桃からグレープフルーツ、少し白いちご、続いて黄桃を思わせる香りが楽しめます。

最後にアプリコット、果実の香りもありますが、ジャムを感じさせる甘い香りも印象的です。

 

口にすると、甘さのない品の良い桃ジュースのよう。

泡の要素も手伝って、とてもフレッシュ、溌剌として美味しいわ。

たっぷり感じられる果実味と心地よい酸味のバランスが良く、アプリコットを思わせる風味がなんともチャーミングです。

 

オレンジワインならではかな・・・

少しのエグミと苦みを感じます。

嫌なものではなく、お料理があったら食事を引き立ててくれる有難いあじわいの要素です。

 

あまり難しいことを考えず素直に楽しみたい、楽しんでもらいたいワインかな。

 

テイスティングコメントは結構沢山書けました。

ぐだぐだ書くのはファビュラスにはそぐわない様なので楽しむことにしました。

 

 

チャーミングな香りをより楽しみたいのでグラスを大きいものに変更。

そして

オリーヴをつまむ・・・

↑ 写真はイメージです、実際はかなり生活感があふれているのでCabvaさんに頼りました。

 

次に、昨日煮ておいた「ホワイトストロガノフ」

↑ 写真はありません、ごめんなさい。

ビーフストロガノフ風の白い煮込みです。なぜ"白"かというとヨーグルトと牛乳が入るから、きのこタップリで牛肉の旨味が嬉しい美味しさね。

タジン鍋でお水を入れないから味わいは濃厚なのですが、ヨーグルトの酸味があって、さっぱりとした後口、ワインにもよく合います。

オレンジワインに寄せて、オリーブオイルとパルミジャニーノをかけました。

ワインが持つ少しのエグミと苦みは、果実味をより引き立てる嬉しい魔法に大変身、アッヴィナメントかな。

この時期にはクリスマスのチキンにも良さそうです。

 

 

 

※ワインのコメントは十人十色、あくまでも参考程度に読んでいただければ幸いです。

 

 

 

ご紹介しましたワインの詳細は↓こちらをご覧ください、購入も可能です。

 konishi1924.com 

 

 

猫のワイン屋さんのネットショップにも遊び日来て下さいませ!
「konishi1924」
お誕生日や結婚記念日に「ヴィンテージワイン」はいかがでしょうか。
綺麗でピュアな味わいのナチュラルワインもご紹介しています。

 

 

 

ブルノ・デュシェン ティテ 2023

どんよりとした厚い雲が空をおおっている東京です。
寒いですね。
しばらく雲りの天気が続くようですよ。
そろそろ年末の大掃除を始めようかと思ったところですが出端をくじかれました。

 

いつもワインが入荷してくるとワクワクします。
試飲会などでテイスティングして良いと感じたワインを注文し、それが届く訳です。
お客様にぜひとも飲んでいただきたいワインが届くので気分が上がるのでしょうね。

 


昨日は特に楽しみにしていたワインがやってきました。
昨年からリリースされたワインです。
ご縁があって、嬉しいことに今年は konishi1924 でも販売できる運びとなりました。

 

 


ブルノ・デュシェン 
ティテ 2023

 

 


ブルノ・デュシェンはナチュラルワインの好きな人、そうでないワインラバーからも「バニュルスの巨星」と言われる名うての生産者です。「バニュルス」は地中海に面したルーション地方にあり、スペイン国境まであと4キロあまりの町です。ここは、バニュルス・シュール・メール = 海の上の町バニュルスと言われ、地中海の美しさを間近に感じることのができます。この町の周辺、遠目には荒れ果てた険しい山々に、点々とブドウ畑が広がっています。

 


ブルノが前から造りたかったという新酒、グルナッシュ100%、昨年に続き2年目となるわけですが、味わいはいかがでしょうか、テイスティングしてみました。

 


美しい少し青みががった紫色をしています。
濁っている訳ではありませんが透き通っているかというと否です。

 


グラスに注ぐとあまーい香りがふんわりと優しく立ち上がってきます。
ストロベリーやラズベリーの果実、ダイレクトに果実というより甘さのあるお菓子に近いようです、例えば、マカロン

 


口にしてみると、少しガスを感じます、新鮮さからくる心地よいものです。
味わいは辛口スタイルなのですが、甘酸っぱいという第一印象、葡萄のエキスが凝縮していてそれに綺麗な酸味が寄り添っている感じです。
ストロベリーやラズベリーアセロラなどの風味が心地よく、最後に少しシナモンのようなニュアンスを感じました。
新酒なので複雑さはありません、フレッシュでピュアな果実味がなんとも心地よく、軽やかな美味しさが印象的です。

 


フランスでも南でつくられているワインなのにこの綺麗な酸味はなんなんだろう・・・

 


果実味と酸味のバランスが絶妙でチャーミング、とにかく美味しいのです。
畑の標高が高いのだろうということは分かるのですが、酸味が本当に美しい。

そしてバランスは「つくりの上手さ」が秀でているからこそのもの。
うまい、うますぎる・・・、1人で味わいながら熱くなっていました。

この辺りがブルノの人気の秘密なんでしょうね

 

 
先日、ナチュラルワインの試飲会でこのワインを日本に紹介している、オデュールの石原順子さんにお会いして話しました。
その時は入荷が12月に入ってからとしか情報がなかったので、「ワインは12月のいつ頃? 1月に入ってからの入荷になりそう?」と尋ねると、「私はぜひクリスマスやお正月に楽しんでで欲しいの、14日には届くはずよ。」と即答でした。
ブルノのワインは本当に人気でインポーターさんの割り当てになっています、私もなかなか口にすることが出来ません。クリスマスやお正月だけ楽しむのはもったいない、少し本数を確保して春先くらいまでのんびり楽しみたいなと思っています。
ワインの楽しみ方は人それぞれ、新酒に対する思いも色々ありますね。

 

 

※ワインのコメントは十人十色、あくまでも参考程度に読んでいただければ幸いです。

 

 

 

ご紹介しましたワインの詳細は↓こちらをご覧ください、購入も可能です。

ブルノ・デュシェン ティテ 2023

 

 

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ケビン・デコンブ モルゴン 2017

クリスマスのイルミネーションが美しい季節になりましたね。
ワインの梱包作業をしながらクリスマスソングを聞いています、お気に入りはダイアナクラール、はかどりますよ。


先日、お客様から問い合わせがありましてね、
「日本ではヌーボの印象が強いボジョレーだけど、クリュ・ボジョレーってどうなんでしょう・・・」と。


ボジョレーというのはフランス・ブルゴーニュ地方の南に位置する地区の名前です。
マコン(地区)の南からリヨンの北まで約55kmにわたり続くブルゴーニュ地方最南端のワイン産地で、ガメイ種からつくられる赤ワインが有名です。この中で特に優れた10の村はクリュ・デュ・ボジョレーと呼ばれて高く評価されています。


今回お客様の質問に答えると共に提案したのはこちらのワイン…
テイスティングしてみると6年の時を経て素晴らしい味わいに変化していました。

 


ケビン・デコンブ  モルゴン 2017

 


「待ってました!」
ワインを口にして思わず発した言葉です。
以前味わった時は少し待ちたいな…という印象でしたが、とても良い感じに変化しています。


香りも味わいもしっとりと落ち着いていて静かに広がる印象。
香りは、熟してドライに近い感じの赤い果実、土っぽい、湿った葉のような、ドライの薔薇の花びらの要素も、少し酸味を予感させる小梅のニャアンスも出ています。
心地よい深い香りです。


ワインを口にすると落ち着いた果実味と少しの甘みを感じます。続いて、ドライのクランベリーラズベリー、小梅を思わせる風味が良い感じ、美味しい…。「いいね、いいねー」とつぶやきながらのテイスティングです。うふっ、熟成って素晴らしい!


イメージなのですが、以前テイスティングした時は若い印象で、例えると、少しぶっきらぼう…、中高生の少年少女みたいに寡黙に斜に構え、向こうから話かけてくることは無かったという感じ。今回のイメージは少年少女が美しい大人になり、会話もこなせて向こうから話かけてくる感じでした。


以前テイスティングした時は単調でコメントが書きにくかったのを覚えていますが、今回は美味しさを伝えたい気持ちも手伝って、コメントがすらすらと出てきました。ぜひとも飲んでいただきたい美味しさで、すぐにお客様に連絡した次第です。


ボジョレーって若いうちに楽しむワインじゃないの? という方も少なくないと思います。

以前は、私もボジョレーの熟成を期待することは無かったのですが、あるワインを味わってからガラリと認識が変わりました。

 

過去に、フレデリック・コサールのモルゴン2002年を2020年の4月に味わって、クリュ・ボジョレーの持つ秘めた、ポテンシャルや魅力に気づいてしまいました。
20年弱の時を経て、ワインの味わいは高い位置でバランスよくまとまり、艶やかさを出していました。さらに数年はよい方向に熟成していくだろうとすら思ったのです。


コサール氏のモルゴン(味わい)に興味のある方はご覧ください ↓
フレデリック・コサール モルゴン 2002


もちろん、ワインの作り手により、長期の熟成に耐えうるかどうかは大きくことなるところですが、期待していきたい生産地であることは間違いありません。


モルゴンなどのクリュ・デュ・ボジョレーについてもう少し。
クリュごとの違いとしては、モルゴン、ムーラン・ナ・ヴァン、ジュリエナス、コート・ド・ブルイィはタンニンも豊富で骨格のしっかりとした長期熟成可能なタイプが多いと云われています。
シェナス、ブルイィ、サン・タムールなどは芳しい風味を呈するエレガントなタイプのワインが生み出されます。


ブルゴーニュの名だたる村名ワインは1万円前後と価格も上がっている中、クリュ・デュ・ボジョレーのエリアには若手はもちろん自然派の著名な造り手などが続々と参入しています。
コストパフォーマンスに優れたワインが登場し、昨今注目を集めているようですよ。
そういえば、ワイン情報誌のWANDやワイナートなどでも特集を組まれていました…。

 

 

※ワインのコメントは十人十色、あくまでも参考程度に読んでいただければ幸いです。

 


ご紹介しましたワインの詳細は↓こちらをご覧ください、購入も可能ですよ。

ケビン・デコンブ  モルゴン 2017

 

 

 

 

 

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自然派ワインの試飲会@渋谷

今朝は雨の中、渋谷まで…。

自然派ワインを扱うインポーターさんの試飲会に申し込んでいたのでね。

 

以前、こちらのインポーターさんの大きい会場での試飲会に参加したのですが、人は多いし、アイテム数は半端ないし、納得の行くテイスティングが出来なかったので今回は小さい会場で人数を限定して行われる会に参加してみました。

 

とても気になるワインがあり、しっかり確認したかったのです。

 

 

写真はイメージです。

 

・・・で、大正解!

気になるワインの味わいを確認し、それ以外の見っけものワインもありで満足、満足。

 

 

 

 

満足できた試飲会でしたが、

私的に、自然派と呼ばれるワインのテイスティングはなかなか難しいと感じました。

 

つくり方がそれぞれの作り手さんで大きく異なるため、

香りの出方も葡萄本来のものがあると思えば、

けっして心地よく感じられるものばかりではなく

丁寧にみてあげないと理解できない香りや味わいのワインが多々あるのです。

 

料理人の方なら自分がつくり出すお料理を引き立ててくれるワインを探すとか、

常連のお客様のお顔を想像したり

インポーターさんの試飲会でのワインの探し方は人それぞれ。

 

konishi1924的にはというと…

 

現在はヴィンテージワインを中心に販売していることから

10年後に素晴らしく美味しくなっているワイン

 ↑ " 化ける" ワインと云われることも…

10年,20年の長期熟成に向く、スケールの大きなワイン

 

若い自然派ワインなら、

比較的飲みやすい、綺麗につくられたもの

還元香が強いと感じるような

その筋の方が好きそうなワインは、ネットショップという販売形態では向かないかなと思っています。

お客様の顔がみえないのでね。

 

以前、別のインポーターさんの営業の方と話していて

「ぬか漬けみたいな香りのワインがありますよね」

という会話で…

「あれはちょっと事故かなと思うのですが…」

なんて私が話すと…

「日本の料理人さんの腕はすごくて、糠漬けの香りがするワインに、料理を合わせて出すお店もあるんですよ」

という答えが返ってきたこともありました。

 

自然派ワインの味わいは本当に売る人や飲む人で好みや評価が変わりますし、問題点もあるようです。

素晴らしい作り手さんの飲み頃のワインは本当に美味しいものですが、そうでないのもね。

 

 

 

 

さて、先ほどインポーターさんにワインを発注しましたが、恐らく希望の本数は仕入れられないだろうなぁ…。

 

 

 

 

 

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「konishi1924」

お誕生日や結婚記念日に

ヴィンテージワインはいかがでしょうか。

 

バス・フィリップ ガメイ 2019

先日、お客様からお問い合わせをいただきましてね…
きちんとワインの味わいを説明したいと思い、テイスティングしてみました。


 
あと一ヶ月ほどでボジョレー・ヌーボーが解禁になりますね。
ワインはすでに日本の到着しているようです、価格は昨年に比べ二割ほど安いとか、市場が盛り上がりそうですね。

ボジョレーは土地の名前なのをご存じですか、栽培されているのは主に「ガメイ」という葡萄の品種です。
今回テイスティングしたのはその「ガメイ」でつくられたワイン、生産地はオーストラリアです。
メルボルンから南東150kmの海沿いにあるワイン産地、最近、ピノ・ノワールで要注目のギップスランドのもの。

 

 

バス・フィリップ ガメイ 2019

 

コルクを抜くと赤いベリーを感じさせる甘い香りがして期待が高まります。
グラスに注ぎ少し傾けて色を観察、淵にはピンク色がみえます。
全体的には少し黒みがかった小豆色ベースの淡い赤色でしょうか。

 
香りは華やかで広がりがあり、強さも感じられます。
赤いベリーの甘酸っぱい香りが主体で、生花の薔薇のニュアンスもわずかに感じられました。

 
口に含んでみると、たっぷりの果実味、綺麗な酸味、少しの渋みが感じられました。
若いワインですのでそれらの味わいはまだバラバラですがバランスは絶妙です。
綺麗で上品、素直に美味しいと感じられる飲みやすさがあります。
少し時間がたつと薔薇でもジャムやコンフィにしたような風味、チェリーのニュアンスも出てきました。
スケール感のあるエレガントな余韻の長いワインです。

 
驚いたのはポテンシャルの高さと上品さ、ブルゴーニュの上級ワインに引けを取らないレベルです。
ブラインドテイスティングで提供されたらガメイとはまず答えられないでしょう。

 

 

ボジョレーにはクリュ・デュ・ボジョレーという上級品があります。10の村が格付けされており、この、村名を名乗ることができる区画からは、非常に品質の高いワインが生み出されています。しかし、ボジョレーには、ブルゴーニュのスター地域にあるような一級や特級に格付けされる畑はありません。


特級があったなら… こういうワインなのではなかろうか、と想像しました。
このバス・フィリップのガメイのポテンシャルには本当に驚きます、評価するならば特級クラスなのではないでしょうか。
 

オーストラリアでもっとも古くから作られているガメイですが、南ギップスランドは通常ガメイを育てるには気温が低すぎます。しかし、気温の暖かいヴィンテージには素晴らしい葡萄を生み出し、出来上がるワインは最高のガメイとの呼び声もあり、高く評価されています。


2020年を最後に前当主フィリップ=ジョーンズ氏は引退しているため、彼の造ったガメイ2019は超希少アイテム。
限定醸造の中でも特に生産数量が少なく、ここ数年入荷ができなかった入手困難なワインとも云われています。

 
フィリップ氏が引退した後、ジャン・マリー・フーリエがチーフワインメーカーに就任しました。
フーリエは、フランスブルゴーニュ地方、ジュヴレ・シャンベルタン村で5本の指に入る名門の作り手さん、人気も高くワインもかなり高騰しましたね。
そのフーリエが現在は畑の管理からワイン醸造のプロセスに至るまでの指揮をとっています。


貴重なガメイの畑や木々はどうなるのかな…、気になるところです。

 


 

 

 

 

ワインの詳細は↓こちらをご覧ください、購入も可能ですよ。
バス・フィリップ ガメイ 2019

 

オーストリアのワイン

東京では雨が降っており、とても冷たく感じます。

すっかり季節が進みました。

 

そんな中、先日オーストリアのワインの注文をいただきましてね。

ご注文いただいたワインはこちら…

 

ゲオルギウム ピノ・ノワール 2017

 

 

お客様によれば、「探していたんです!」とのこと

見つけられてとても嬉しかったとわざわざメールをいただきました。

 

個人的にはオーストリアのワインは興味がありますし好きです。

特に、グリューナー・ヴェルトリーナーからつくられる白ワイン、爽やかな果実味と生き生きとした酸味が特徴です。

 

でも…

 

少し売りにくいのです。

なんだかんだ言っても日本でのオーストリアワインの知名度は高いとは言えませんからね。

 

それなのに、なんで取り扱っているのかと言えば…

 

品質が素晴らしいから、美味しいのですよ。

上記のゲオルギウムのピノ・ノワールの綺麗な酸味はまさにピノ・ノワール好きにはたまらないそれ!

地球温暖化が進んでいる昨今、この酸味は貴重です。

 

店頭では売りにくかったワイン、今も売りやすいとは言えないのですが、

信販売、ネットショップではお客様がわざわざ探してくれるので今後は変わってくるのかな、と感じています。

 

そんな中、いつものように情報誌をチェックしているとオーストリアワインの記事をみつけました。

 

オーストリアのワインが頭角を表してきている」

 

のだそうです。

WANS  2023 9,10月号の記事によれば…

 

 

 

象徴的だったのは、6月に発売された「Decanter World Wine Award 2023」(※)で、TOP50のうち10ワインがこの国から選ばれ、世界最多となったことだ。

 

6つの州の65産地から、1221軒のワイナリーが世界へ、253軒のワイナリーが日本へ輸出し、優れた品が続々登場している。

 

~~~

 

オーストラリア大使館商務部参事官のマレイ・スペンスさんによると輸出額は増額。

「品種別内訳ではシャルドネ(27%)、カベルネ・ソーヴィニヨン(22%)、シラーズ(13%)が人気ですが、昨年、日本市場で急増したのがピノ・ノワール(3%)です。前年比23.3%増、赤ワインで第3位となりました。」

 

背景にはこの品種の他国での供給減や価格高騰が考えられる。

 

スペンスさんも、「様々な州に点在する冷涼産地の高品質なピノ・ノワールを、今後ご紹介できるでしょう。」と意気込む。

 

 

 

以上、一部抜粋してみました。

 

記事を読んで、オーストリアワインは、世界中のテイスターにより、高い信頼性と多様性があることを勝ち取っていると知りました。

 

インポーターさんから紹介されるワインで、オーストリアワインが増えてきたと感じていたので、この記事の内容がストンと落ちできました。これから色々な意味で楽しみなワイン産地のようですよ。

 

11月にオーストリアワインの大きな試飲会があるのでぜひとも参加しなくては、自分の舌で確認しなくちゃね。

 

 

 

※ Decanter World Wine Award

「デキャンターワールドワインアワード」は、イギリスのワイン専門誌「デキャンター(Decanter)」が主催する国際ワインコンテストです。

世界最大級ともいわれ、毎年開催されています。

世界100カ国以上から10,000点以上のワインが出品され、審査は、ワインの専門家によるブラインドテイスティングなどを経て行われます。

評価は100ポイント満点、95~100ポイントが「GOLD (ゴールド)」、90~94ポイントが「SILVER (シルバー)」、86~89ポイントが「BRONZE (ブロンズ)」となります。

さらに、その中から選りすぐりのワインが「PLATINUM (プラチナ)」です。
 

 

 

 

 

写真のワインの詳細は↓こちらをご覧ください、購入も可能ですよ。

konishi1924.com

 

 

 

 

 

ルーウィン・エステート  アートシリーズ  カベルネ・ソーヴィニヨン 1991

8月も今日で終わりですね。

宿題に追われている学生さんも少なくないのでは…

私もギリギリにならないと派で、お尻に日がつかないと始められず苦労しました。

 

夏休みの始めには予定を立てるのですが、実行に移せず仕舞いで終わりましたよ  

 

さて、夏はワインの動きととても鈍いので毎日のんびり過ごしていました。

インポーターさんの試飲会やセミナーも少ないのです。

 

「konishi1924」はヴィンテージワインを中心に販売しています。

ポテンシャルの高いワインが中心で、価格も安くなく、日常楽しむタイプのワインと一線を引くため日々の出荷も多くはありません、夏はさらに注文が少ないのでのんびりしたものなのです。

 

 

 

前置きが長くなりましたが、そんな中、お誕生日のプレゼントにと注文をいただきましてね。

 

 

 



 

ルーウィン・エステート 

アートシリーズ 

カベルネ・ソーヴィニヨン 1991

 

 

 

32年の時を経た、オーストラリア、マーガレット・リヴァーの赤ワインです。

10年、20年熟成のワインをみつけるのはそれほど難しくないように思いますが、30年以上の熟成を経たワインて結構難しい…。

ましてや、お客様にも予算がありますから、カベルネ・ソーヴィニヨンをメインにつくられたフランスの大御所ワインともなれば数万円は覚悟です。

 

ルーウィン・エステートも西オーストラリアでは大御所の作り手さんなのですが、ボルドーのネームバリューとは比較になりません。でもでも味わいは素晴らしい。

 

今回ご注文いただいたお客様はヨーロッパワインへのこだわりがなかったので、美味しいワインをご紹介することができました。

よい贈り物が紹介できたと自負して、猫のワイン屋さん的には大満足です。

 

 

 

西オーストラリア州のマーガレット・リバー(地域の名前です)は、ワイン造りを始めてからまだ50年という生産地なのですが、ここのワインは世界的に高い評価を受けています。特に2種類のワイン(カベルネ・ソービニョンとシャルドネ)が、この地域がワイン通の目に留まるきっかけとなりました。

 

ルーウィン・エステートは1973年にデニス&トリシア・ホーガン夫妻 によって設⽴された、オーストラリアを代表するプレミアム・ワイナ リーです。

 

1970年初頭、デニス・ホーガンはカリフォルニアワイン の大御所ロバート・モンダヴィの来訪により、家族が週末を過ごしていた牧草地が世界的な品質のワインを⽣み出す可能性がある土地であることを知り、自⼒でその土地を開墾し、ブドウを植えることを決断 しました。


モンダヴィの指導の下、1974年からシャルドネとカベル ネ・ソーヴィニヨン、シラーズ、ピノノワールの植付けを開始し、1978年にボブ・カートライトが初代のワインメーカーに就任し、その年に初めてルーウィン・エステートのワインが造られました。

 

また、ルーウィン・エステートは、ジョン・オルセンシドニー・ノーランなど、オーストラリアのアーティストの作品を印刷したアート・シリーズのワイン・ラベルで一躍有名になりました。ラベルに描かれた作品は、1つを除いてすべて、ワイナリーの有名なコレクションの一部です。このコレクションは、ワイナリーの敷地内にあるギャラリーに展示されています。

 

過去に二度ワイナリーを訪れていますが、立派なユーカリの林に縁どられた牧草地を見晴らすレストランで、お食事と一緒に楽しんだワインの美味しさは忘れられません。

 

忘れられないついでに、海の近くにある地域ならではの思いで。

ワイナリーに向かう途中、サーフィンの大きなイベントが行われていました、国際クラスの大会だったようです。

コカ・コーラもスポンサーだったようで、大きな広告がペイントされた車と中継車が何台も止まっていました。

 

マーガレット・リバーは、ハワイアンスケールの大波に遭遇できる世界的にも有名で人気なエリアで、1980年代〜1990年代にかけてサーフィンのプロツアー定番の開催地になっていたようです。多くのプロサーファーにとって愛すべきエリアなのだとか。
ちなみに、サーフィン初心者にはとても危険な波なので要注意です。

 

 

 



 

二度目に訪れた時、海岸にほとんど人がおらず、ゴリゴリの日に焼けた迫力すら感じるサーファーの方が歩いていました。

年季の入ったサーファーさんのようで、車の扉が外れかけているようなボロボロの車が止まっていました。

海岸には他に人がいなかったので間違いなく彼の車なのでしょう、昔は上記の大会に参加していたのかしら…、想像が膨らみました。

 

 

 

また行きたいな、マーガレット・リヴァー 。

 

 

 

 

テイスティングしたワインの詳細は

ホームページ「konishi1924」をご覧くださいませ、購入もできますよ。

ルーウィン・エステート アートシリーズ カベルネ・ソーヴィニヨン 1991

 

美味しいワインのネットショップ「konishi1924」もよろしくお願いします。

 「konishi1924」

結婚記念日や誕生日のお祝いに

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飲み頃のヴィンテージワインはいかがでしょうか。