話題の「ChatGPT」でブレンドされたワイン…

ワインの発送作業のお供はラジオ、仕事をしながら聞いていると楽しいし、様々な情報も得ることも出来ます。

 

高校の頃は勉強をしながら聞いていたオールナイトニッポンが懐かしい…、なんと今年で55周年なのだとか。


最近は夜が早いので聞いてませんが、少し前に55周年記念のスペシャル番組が放送された時は、ラジコで懐かしいパーソナリティの放送を楽しみました。

 

最近のお気に入りは「問わず語りの神田伯山」という番組、講談師の神田伯山さんが色々なテーマで面白おかしく話してくれるのですが、それはそれは楽しい! 先週の金曜日は「ChatGPT」を取り上げていました。イギリスなどのものは完成度が高いようですが日本のものはまだまだなのだとか。

 

他の番組でもいくつかでパーソナリティの方が「ChatGPT」の話をしていて、お恥ずかしながら知らなかった私は「フーン、そうなのね」くらいのスタンスでいたのですが、いつものようにワイン情報をチェックしているとこちらでも話題に上がっていてどれどれと読んでみました。

 

 

醸造を手伝いMS試験に合格、ChatGPTは人間にとってかわれるか?

 

 

会話型AI「ChatGPT」の助けを借りてブレンドされた初めてのワインが、南仏ラングドックのネゴシアン「オーベール&マチュー」(Aubert & Mathieu)で生産された。

Vitisphereによると、共同設立者でマネジャーのアンソニー・オーベールはグルナッシュとシラーを使ってオーガニックワインを造るようChatGPTに依頼して、醸造についてアドバイスを求めた。AIはインターネット上の膨大なデータを使用して、最適な回答を見つける。

 

ChatGPTは「グルナッシュ60%とシラー40%を組み合わせ、一般的にはフルーティーでバランスのとれたワインを造れるが、比率を逆にすればよりタニックなワインを造ることができる」と答えた。

 

ブドウ品種の特徴、色、タンニン、果実味に応じて、好ましい醸造方法とブレンドを提案し、販売価格やブルゴーニュタイプのボトルもアドバイスしたという。

 

「The End」というこのペイドックIGPワインは50-100ユーロという提案価格を無視して、20ユーロで600本生産された。

 

 

「マスター・ソムリエ理論試験のレベル3で合格」

ChatGPTはワイン産業でも無視できない存在になりつつある。開発した米国の企業「OpenAI」の発表によると、ChatGPTのGPT-4はマスター・ソムリエ(MS)の理論試験のレベル3で92%の得点を達成し合格したという。

MSはソムリエ業界の最高峰の資格で、実技(試飲)を含めた試験は超難関。3月現在、295人の有資格者がいる。

また、米国の大学で法律を学ぶことに関心のある学生向け試験LSAT(Law School Admissions Test)で、トップ20のロースクールに入学するのに十分なスコアを獲得したという。

では、ChatGPTが熟達したソムリエのように、いかなる状況でもゲストを満足させる柔軟なサービスをできるるだろうか。読者を満足させられるコラムをワインライターに代わって書けるだろうか。消費者のワイン購入に適切なアドバイスをできるだろうか。

ワインの購入はある程度、役立ちそうだが、ソムリエやライターの仕事をどこまで代替できるかは疑問が残る。

 

WINE RIPORTより抜粋

 

NHKのAIがアナウンスするニュースにかなりの違和感を感じてしまう私としては異空間の話です。古い人間なのかレストランでワインを注文する際にはソムリエさんと会話して決めたいわ~。ワインを楽しむ側の感覚なのでしょうが、人間には人柄、AIにはデータ量が重要というところになるのでしょうか。