テルモ・ロドリゲス マタヤーナ リベラ・デル・ドゥエロ 2003

12月になりましたよ。


大人数でのパーティやワイン会はまだまだ難しいようですが、
少人数での集まりは開かれているようで
ヴィンテージワインのご注文を多々いただいております。


数日前のこと…
「スペインのワインはあまり飲まないのですが、
とても興味深くどんな味わいなのかと想像しています。
どのような味わいのワインですか?」
と、熟成ワインの好きなお客様から問い合わせをいただきましてね。

 

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テルモ・ロドリゲス
マタヤーナ
リベラ・デル・ドゥエロ 2003

 

お客様に具体的なコメントを返すことが出来ませんでしたので、
それならば… 、とテイスティングしてみることにいたしました。

 


色は淵にオレンジや茶色が見える黒っぽい赤、
色調は濃く、グラスの向こうが透けて見えることはありません。

グラスに鼻を近づけてみると、
葉巻やカカオ、東洋系のスパイス、ナツメグを思わせる香り、
タバコやウーロン茶の葉、黒オリーブや落ち葉の香りも、
鉄っぽい要素、ドライのプルーンのニュアンスも感じられ
熟成したワインならでは複雑でニュアンスに富んだ香りが楽しめます。

口に含むと、全体的にとても品の良い印象。

充実した果実味による甘さや旨味が感じられます。
この果実味はとろりとしたものではなくさらりと上品、
品の良さは酸味がバックボーンとなっているようで
二つの味わいはバランス良くまとまっております。
特徴的なのはタンニン、18年の時を経てもいまだハードさを感じます。
尖ったものではありませんが、こなれているとは言い難く
はっきりと主張してきて、
こういった味わいのワインが好きな人にはたまりません。

ビターチョコレートのような
ほのかな甘さと酸味が同居する美味しさが魅力のワインです。

「リベラ・デル・ドゥエロ」はスペインで重要視されるワイン産地
「リオハ」と並ぶ有名な赤ワイン産地です。

リベラ・デル・ドゥエロの土壌は石灰質、および砂質。標高は高く、
そこには不毛の荒野というべき風景が広がります。
1980年代から銘醸地として知られるようになり世界中から注目されています。
リベラ・デル・ドゥエロに育つ品種は、

用いられる葡萄はティント・フィノ(テンプラニーリョ)、
女性的でエレガントなリオハのテンプラニーリョに比べ、
男性的でパワフルと言われています。
色調が濃く、フルボディーのワインに仕上がるのが特徴のようです。

このワインは生産地の特徴がはっきりと感じられます。
若いうちはそのパワフルさで果実味、酸味、渋みが主張し
バラバラに感じられた味わいも時間の経過とともに一つにまとまりました。
「リオハ」のワインが持つ、酸味が特徴的な味わいとは一線を引く
「リベラ・デル・ドゥエロ」の洗練された
モダンなワインが熟成した印象のワインです。

 

 

 

 


※ワインのコメントは十人十色、あくまでも参考程度に読んでいただければ幸いです。

 

 

 


ご紹介しているワインの詳細は
ホームページ「konishi1924」をご覧くださいませ、購入もできますよ。

https://konishi1924.com/?pid=146636893