シャトー・バレスタール ボルドー 2000

三月になり一週間、
桜の開花を予想するニュースが報じられるようになりました。

 

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シャトー・バレスタール ボルドー 2000

 

どうして、地方名のボルドーワインが20年も持つの?
と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、
シャトー・バレスタールはフランス、ボルドー地方の
アントル・ドゥ・メール地区にあります。
この地区は白ワインをつくると「Entre-Deux-Mers」と表示できますが、
赤ワインをつくると「Bordeaux」の表示になってしまうのです。

シャトー・バレスタールは
1997年に初めてリリースされ、瞬く間に評価が上がったワインで
ヴァランドローのテュネヴァン氏の助言を元につくられました。
年間3000本という本当に少ない生産量です。
アントル・ドゥ・メールでもポムロールに最も近いところに位置し、
非常に厳密に選果された果実のみが使われています。
 
ワインをグラスに注いで傾けてみると
黒みがかったガーネット色をしています、
淵にはオレンジ色がででいました。
色調は濃くて向こうは見えません。

香りは深くニュアンスにとんだもの、
たばこやドライハーブ、東洋系のスパイス、
湿った黒い土、赤身のお肉や血液のような香りも感じられ、
奥ゆかしさとあたたかみのある印象。

ワインを口に含むと香りにあったニュアンスはもちろんのこと
黒いドライの薔薇の花を思わせる風味も楽しめます。
口当たりにはほのかな甘さを感じます。

2000年は当たり年と言われますが、
収穫した時の糖度はどれほどだったのかと思わせる
豊かな果実味は見事で、それをささえる酸味が絶妙です。
繊細というよりボリューミーな印象です。

シャトー・バレスタールは1999年を10本以上味わいました。
1999年には少しさびっぽい味わいがありましたが、2000年にはありません。
2000年はスケールが二回りくらい大きいようにでまだまだ若々しさが感じられます。
現在飲み頃ですが、あと7年は良い方向に熟成していくでしょう。
味わいのまろやかさと余韻の長さは格別です。

 

※ワインのコメントは十人十色、あくまでも参考程度に読んでいただければ幸いです。

 

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