誇りに思う時

お店で仕事をしていた時の話です。
季節は今頃、桜のが咲いていました。

キャリアウーマンぽい、そして品のよい女性のお客様がご来店されました。
セラーの前に立ち、中をしばらく眺められていらっしゃった後、

 

 


「結婚記念日なんで美味しいワインが飲みたいんですけど」
とお話になりました。

何をおすすめしようかな、と考える私に女性は
「あの、これってどうですか?」
セラーの中のワインを指さしてくれました。

 

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ドメーヌ・ビゾ ヴォ―ヌ・ロマネ 2003

 

フランスのブルゴーニュ地方のワインです。
ブルゴーニュ地方にあるヴォ―ヌ・ロマネ村でとれた葡萄で

ビゾさんがつくりました。
生産者も生産地もとてもとても人気の高いワインです。

私は想像しました。

お客様の女性は旦那様とのお食事で、また、仕事上の接待の席などで
ブルゴーニュのワインを楽しんだことがあるのだろうと思いました。
もちろん、ボルドーのワインが登場したこともあったでしょう。
しかし、ブルゴーニュのワインが美味しく感じられたのだと思います。
そこで、肩のないブルゴーニュ型の瓶を指したのかなと。
女性のお客様は私に「想像」するヒントを沢山くれました。
私はお客様に細かい知識は必要ないと思っています。

ご注文を頂くときに私たちが知りたいのは…
お客様の好み
お客様がワインを贈る方の好み
好きな味わい
予算 です。

お食事の席であれば、お料理の存在が大きく作用します。
これは今回は置いといて。
私はいただいた情報をもとに、他にあと三種類のワインをおすすめしました。
つくり手、生産地などを変えて、味わいの細かな説明をさせていただきました。
結果、女性が選んだのは「ドメーヌ・ビゾ ヴォ―ヌ・ロマネ 2003」
最初に戻ったのでありました。

後日、お客様はまたいらしてくださり
「香りが良くて、とても美味しかったです、主人もすごく喜んでくれました。」
と嬉しそうに話してくれました。

仕事をしていて、最も嬉しく誇りに思う瞬間です。

 

 

ご紹介しているワインの詳細は
ホームページ「konishi1924」をご覧くださいませ、購入もできますよ。
https://konishi1924.com/?pid=150290158