ゴールデンウイークの真っ只中、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。
猫のワイン屋さんはいつものように仕事をしております。
天気がよくて、仕事場を吹き抜ける風がなんとも気持ちよく、よい感じ…。
数日前のこと、ワイン仲間から連絡が…。
「ゴールデンウイークが終わったら一息つけるんだけど家飲みにいい"ピノ" ある? 」と…。
フレンチのレストランのソムリエさんなので基本フランスワインを扱っているのですが、家でのんびりワインを飲む時はワインの生産地にはこだわらない人です。ブルゴーニュワインが好きなのですが、家飲みで気軽に楽しむには、ブルゴーニュワインはもはや手が出ないとか。でも、美味しさは口が覚えてしまっているので、こちらもゆずれないのだそう。
わかるわぁ~。
地方名の「ブルゴーニュ」でも五千円くらいになってしまって、誰が悪いという訳でもないのでしょうが、以前のように3千円ほどで楽しめたらいいのですがね。
話はそれましたが、仲間に紹介したのはこちらのワイン、以前、テイスティングしてみてとても良かったのです。
ムーン・ダラー
ピノ・ノワール フィン 2022
ワインをグラスに注いでみると、淵にピンク色が見える、奇麗なガーネット色をしています。
香りの強さは中程度、華やかさのある甘い香りが広がります。具体的にはさくらんぼのジャム、ザクロやアセロラのジュースを思わせる香りも感じられ、少し鉄さびを思わせる要素もありました。
口に含んでみると、奇麗な酸味が印象的です。香りにあった甘い印象は感じられず、繊細で上品、強すぎず弱すぎない果実味が酸味との絶妙なバランスをとっています。オーストラリアという生産地から果実の甘さを予想しましたが、よい意味で裏切られました。
少し時間がたつと、もともと感じられたアセロラの風味に、薔薇の花やキノコの要素が加わり、ほんの少し甘さも感じられて、よりシルキーな印象になりました。
キーポイントとも言える「酸味」の出方が素晴らしい!
ワインには、ピノ・ノワールらしさ、わかりやすさと品の良さがあり、つくりの上手さと良さが感じられます。葡萄の個性がワインに表れていて、素直に「美味しい!」といえるワインではないでしょうか。
ムーン・ダラーはオーストラリアの南、ヴィクトリア州、ギップスランドにあるワイナリーです。
以前書いた記事でギップスランドを取り上げましたが、このワインを味わってみると、なぜこの生産地が注目されるのかわかりました。要素は一つだけではないのでしょうが、涼しい気候からワインに奇麗な酸味がのっているのです。温暖化が進むなか、この涼しさは貴重なのかな。
ゴールデンウィークが終わってしばらくしたら、ワインを飲んだ友人が連絡をくれると思うので楽しみです。
ブルゴーニュワイン好きは何ていうのかしら・・・
※ワインのコメントは十人十色、あくまでも参考程度に読んでいただければ幸いです。
テイスティングしたワインの詳細はホームページ「konishi1924」をご覧くださいませ、購入もできますよ。
美味しいワインのネットショップ「konishi1924」もよろしくお願いします。
結婚記念日や誕生日のお祝いに
生まれ年のワインをお探しなら…
飲み頃のヴィンテージワインはいかがでしょうか。