デ・ボルトリ ヤラ・ヴァレー メルバ リザーヴ バレルセレクト 1995

朝晩に気温が下がりぐっと秋めいてきましたね。
朝のBGMが蝉の声から鈴虫やコオロギの鳴き声に変わりました。
そんな中、結婚記念日の乾杯にとワインのリクエストをいただきました。

 

オストラリアに語学留学されていた時に
動ー物園で知り合われご結婚されたのだそうです。

気が付くと四半世紀を共に過ごしていたと…。
思い出の自然動物園ヒールズビル・サンクチュアリの近く
ヤラ・ヴァレーの赤ワインをご紹介させていただきました。

 

 

デ・ボルトリ ヤラ・ヴァレー
メルバ リザーヴ バレルセレクト 1995

 

オーストラリアのヴィクトリア州、ヤラ・ヴァレーの赤ワインです。
味わいの確認を兼ねて詳細にお伝えするためテイスティングしてみました。


外観ですがグラスの向こうが全く見えないほで濃く
黒っぽい赤色をしておりグラスの淵にオレンジが見えます。
粘性は高く、グラスを傾けるとはっきりとしたアシが見て取れます。

 

グラスに鼻を近づけると、
葉巻、煙草、カラメル、黒蜜、ドライイチジク、鉄の要素など
複雑で奥行きのある香りが感じられます。
丁子などの東洋系のスパイスや少しですが鉛筆の芯を思わせる香りも。

 

口に含んでみると、濃厚さと果実の柔らかい旨味を感じます。
熟した果実味、その中に溶け込んでいる酸味が印象的、
豊かでしっかりしていますが角のとれた渋みは時の流れを感じさせてくれます。
芳醇で円熟した味わいの赤ワインです。

 

味わう前はオーストラリアワインなので甘い要素があるかしらと思いましたが、
酸味がしっかりと感じられ、果実味と渋みバランスが絶妙、
全体を奇麗に高い位置でまとめあげ品を生み出しています。

 

27年の時を経ていますが、まだまだ元気、
ボルドーのグラン・ヴァンが持つ「貴族的な印象」はありませんが、
「底知れない豊かさを秘めた魅力」が存分に感じられます。

 

酸味が印象的と書きましたが、この酸味がワインの熟成にかかせません。
豊かな果実味と渋みを高貴にまとめあげる味わいとして重要になってきます。
ヤラ・ヴァレーはオーストラリアで最も冷涼な気候といわれますが、
この土地の個性がしっかりした酸味を葡萄に与えてくれたようです。

 


 
※ワインのコメントは十人十色、
 あくまでも参考程度に読んでいただければ幸いです。

 

 ご紹介しているワインの詳細は「konishi1924」まで…。