ヴォルカー・アイゼレ ナパ・ヴァレー カベルネ・ソーヴィニヨン 2008

このワイン
何回味わっても感じるんですが、
コスに似ているのですよ。

 

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ヴォルカー・アイゼレ ナパ・ヴァレー カベルネ・ソーヴィニヨン 2008
を開けてみました。

 

ワインをグラスに注いで傾けてみると黒っぽい赤紫色しています。
色調は濃くて向こうは見えません。
香りはとても複雑です。
数種類のスパイス、東洋系のものからバニラまで、
続いて熟した黒い皮の果実の香りが感じられます。

味わいは奇麗で心地よい酸味としっかりとしたタンニンが印象的。
カリフォルニアワインにある甘さは感じられません、
タンニンには若々しさがあり、歯茎にギッチリ感じられるほどです。

口の中に空気を入れながら味わいを楽しんでみると
ボルドーのグラン・ヴァンを飲んだ時に感じられる「あの」 味わいが広がります。
これは言葉に表すのが難しく表現できませんが、
あまりにも魅力的すぎるのです。
素敵な味わいは飲み込んだ後まで続きます。
後口まで幾層にも折り重なるように感じられる
果実味、酸味、渋みの高い位置でまとまった美味しさはたまりません。
「やっと飲み頃になってきた」とも感じられますし
いわゆる「飲み頃」とは今なのだろう、とも捉えられます、美味しいですよ。

このワインは、もう10年位前から何度も味わっているのですが、
いつも感じるのです、似ているなぁ・・・と
それは、フランス、ボルドー地方、メドック地区の
あの、シャトー・コス・デストゥルネルです。
葡萄のブレンドの比率も違いますし、葡萄が育った環境も違います。
醗酵の温度も違いますし、熟成時の新樽の使用率や種類も違うわけです。

あくまでも個人的な意見なんですけどね。

同じワインを10人(それなりのテイスター)の人が試飲したとする、
コメントは違ったものになると考えます、味わいの感じ方は人それぞれ、
嗜好と受け止めながらワインを楽しみたいですね。

ちなみに、ヴォルカーさんは
1970年代初頭、社会学をUCバークレー大学院で学ぶためバークレーに住んでいました。
週末になるとナパに遊びに来ていたそうです。
ナパの静かで美しい土地に魅せられ
この素晴らしい400エーカーの土地に再び葡萄を植えようと考えました。
1974年バークレーからナパに移住し、葡萄栽培の専門家になったのだそう。
最も古い「cabernet」葡萄の木が1975年にヴォルカーによって植えられ、
素晴らしい質の葡萄を今でも産出し続けられているとか。
このあたりにヒントがありそうです。

ワインはやっぱり楽しい!

 

※ワインのコメントは十人十色、あくまでも参考程度に読んでいただければ幸いです。


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