フレデリック・コサール  モルゴン 2002

本日はクリュ・ボジョレーをご紹介いたします。

ボジョレーというと"若いうちに楽しむ"というイメージが少なくありませんが

フレデリック・コサールのつくるボジョレーは

その認識を見事にくつがえしてくれました。

見事です!

 

f:id:konishi1924:20210218181330j:plain

 

フレデリック・コサール  モルゴン 2002


グラスの淵にオレンジが見える赤紫色、
創造していたより若々しい色をして少し驚きました。

グラスに注ぐと…
私が感じるところのガメイ特有の乾いた植物、花のような香りが印象的です。
黒いドライイチジクやレーズンのニュアンスも感じられます。

口に含むと…
辛口スタイルに造られたワインですがほのかな甘みを感じます。
なんとも心地よい熟した果実味、
やわらかいまろやかな酸味、
落ち着いた奥行きのある優しい渋みと続きます。

うまっ
もとい、美味しい! と思わずつぶやいてしまいました。

果実味の厚みがとんでもなく、
とても濃い果汁が醸され、ワインになって熟成したのだと感じました。

2002年のこのワイン、思い返してみるに、
私はリリースされた直後は正直言って美味しいとは思いませんでした。
周りの人たちは評価していましたが、私は同意できません、
不思議でしょうがありませんでした。
でも、時間が解決してくれました、人によって飲み頃は違う事、
私にはエイジングが必要なワインなワインだったのです。
「寝かせてみてよかったな」と思いました。

熟成の楽しみはこんなところにあるのですね。
華やかな香りと味わいのワインでした。


※ワインのコメントは十人十色、あくまでも参考程度に読んでいただければ幸いです。

 

 

 

ワインの詳細はこちらからどうぞ、購入も可能ですよ。

konishi1924.com

ニコラ・ジョリー クロ・ド・ラ・クレー・ド・セラン 2003

f:id:konishi1924:20210215184731j:plain

 

先日、年が改まったなぁと思っていたら…
もう二月も半ばです。
月日が流れるのは本当に早いですね。

さて、今季はあまり「牡蠣」を食べていませんでした。
大好きな食材ですがなぜか遠のいていたのでございます。
急に食べたくなり、買い物にいくとよい感じの牡蠣がならんでおり即購入。
おいしそうな「ちぢみほうれん草」も手に入れて、グラタンにすることにしました。



ニコラ・ジョリー
サヴ二エール クロ・ド・ラ・クレー・ド・セラン 2003
を開けてみました。

 

 

コルク栓にソムリエナイフを刺し静かに上げると
それだけで甘い香りがしてきました。
ワクワク♪

グラスに注いでみると、茶色が強い黄色、トパーズのような色をしています。
べっこう飴やカラメルのような甘く香ばしい香り、
長い時間熟成させたカリン酒のような要素もも感じられます。

口に含んでみると香りにあったニュアンスはもとより
熟した洋ナシ、焼きリンゴ、蜜、パウンドケーキの風味もあるようです。
特筆すべきはミネラル感でしょうか、たっぷりの旨味にも通じます。
時間がたつと、ほのかに果実味の甘さを感じます。

もともとはそれぞれの味わいは強かったであろう
果実味と酸味、旨味成分は高い位置で一つにまとまりました。
丸く落ち着いた味わいです。
時の流れを感じさせてくれ、いい意味で枯れた印象。

「牡蠣のグラタン」と合わせてみました。
牡蠣の旨味とワインの旨味がお互いを引き立てあって美味しいです。
そして、干しアンズを食べた後のような味わいが、余韻が残りました。
こういうお楽しみがたまりません。

※ワインのコメントは十人十色、あくまでも参考程度に読んでいただければ幸いです。

 

 

ワインの詳細はこちらからどうぞ、購入も可能です。

konishi1924.com

複雑な香りのドイツワイン

f:id:konishi1924:20210215182142j:plain

 

頂き物のリンゴが柔らかくなってしまったので
リンゴジャムをつくりました。
せっかくの手作りジャムをどうやって美味しく楽しくいただこうかと考えましてね。
アイスクリームをグラスに盛り付け、ジャムを添えることにしました。



ハインフリート・デクスハイマー 
アルツァイヤー・ ローテンフェルス 
ベーレン・アウスレーゼ 2003 


ドイツの甘口、デザートワインです。

べっこう飴を思わせる黄褐色をしています。

複雑で心地よくうっとりする香りです、
細かくいえば、クチナシ、薔薇、ドライのアンズ、白いドライのイチジク、
リンゴ、かりん、紅茶、カモミールティー、などなど
スパイスの要素も感じられます。

しっとりとしたとろみの感じられる口当たりのワインです。
充分な甘さがあり素直に「おいしい」と感じられ自然と口角があがります。
ドイツワインらしい心地よい酸味があるので、ベタっとした甘さではありません。

ワイン単体でもデザートとして成り立ちます。

今回はアイスクリームとリンゴジャムを合わせました。
ワインのもつ酸味がリンゴジャムの酸味とよく合います、
ワインを飲みこんだ後にカラメルのような心地よい苦みが残ります。
こんな苦みが楽しめるのは熟成したワインならではかもしれません。



※ワインのコメントは十人十色、あくまでも参考程度に読んでいただければ幸いです。

 

 

ワインの詳細はこちらからどうぞ、購入も可能ですよ。

konishi1924.com

ドメーヌ・エジュラン・ジャイエ  ニュイ・サン・ジョルジュ プルミエ・クリュ レ・ダモード 2008

f:id:konishi1924:20210215181557j:plain

 

ブルゴーニュの神様と云われた「アンリ・ジャイエ
その姪っこが造り出した素晴らしい赤ワインを
テイスティングしてみました。


エジュラン・ジャイエ ニュイ・サン・ジョルジュ レ・ダモード 2008
 

コルクを抜くと同時にブランデーを思わせるなんとも良い香りが周辺に広がりました。
飲む前からワクワクします。
グラスに注いでみると、茶色の少し見えるガーネット色をしています。
ほんのりと紹興酒の香り、干したアンズや椎茸を思わせる香りもします。
タバコや雨が降った次の日の公園の落ち葉の香りや
鉄さびのようなニュアンスも感じられます。
複雑で温かみにある香りです。
口に含んでみると香りにあったニュアンスが広がります、
続いて時間がたつと、ほのかに果実味の甘さを感じます。
酸味は心地のよいものでしっかり感じられ、続いて舌の先に渋みが残り、
豊かで熟成した果実味が酸味と渋みを包み込むようです。

今飲んで本当に美味しいのですが、
あと5〜7年くらいは余裕で持つであろう、しっかりした骨格としなやかさを感じます。

「美味しい、幸せ…」という言葉が普通に出て来ました。

デキャンタをすると、ワインが持つ香り、果実味の華やかさ、
ふくよかさと甘さをより強く感じられるようです。


※ワインのコメントは十人十色、あくまでも参考程度に読んでいただければ幸いです。
 

 

 

 

ワインの詳細はこちらからどうぞ、購入も可能ですよ。

konishi1924.com

エール・ダルジャン 2004

f:id:konishi1924:20210215121845j:plain
 

本日はフランスボルドーから

あの"ムートン"さんがつくり出す白ワイン


エール・ダルジャン 2004


トパーズを思わせる黄褐色をしています。
熟成を思わせる甘い香りがスーッと立ち上がってきます。
干したあんずやリンゴ、干椎茸や白トリュフを思わせる香り、
蜜蝋や蜂蜜の要素も感じられます。


色に茶色が見えたので飲み頃を過ぎてしまったのかと思いましたが
元気です、熟成していて美味しい!


酸味はおだやか、厚みがあり深い味わい、
どしっりとした骨格があり落ち着いた印象です。
ワイン単体で楽しむというより
お料理と合わせて美味しいワインです。

 

お料理があった方が俄然美味しいワインです、
「鮭」が旬を迎えています、そこでムニエルにしてみました。
良質のバターをたっぷりつかい、お醤油とレモンを風味づけに
このお醤油がミソ、ワインの味わいを引き立ててくれます。
ヤギのチーズで熟成したナッツの風味が感じられるもののよく合います。

 

※ワインのコメントは十人十色、あくまでも参考程度に読んでいただければ幸いです。


ワインの詳細はこちらからどうぞ、購入も可能ですよ。

konishi1924.com

ベンジャミン・シルバー ヴイオニエ サンタバーバラ・カウンティ 2003

f:id:konishi1924:20210215114804j:plain


ヴィンテージワインを色々ご紹介していきたいと思います。

 

まずはカリフォルニアのヴィオニエ種から、熟成していますよ!

味わってみましたのでご紹介させてくださいませ…。

 

ベンジャミン・シルバー ヴイオニエ サンタバーバラ・カウンティ 2003

 

写真にもありますように、このワインのコルクは以外と長いのでありました。

カリフォルニアワインの場合、15年以上瓶熟成しているとコルクの状態が悪く、

どんなに丁寧に抜栓しても途中で切れてしまいます。

ところがこのワインはコルクがキチンと抜けました、とても嬉しいことです。

 

色は、美しい黄金色をしています。

 

グラスに鼻を近づけてみると…

干したリンゴやあんず、パイナップル飴にべっこう飴を混ぜたような香り、

コリアンダーなどのスパイスや鉱物を連想させるミネラルの要素、

白い花の香り、例えるのなら、少し花弁の茶色くなったクチナシ

さらに、ポトフに入っているセロリなど

とても複雑でなんともニュアンスに富んだ香りが楽しめます。

 

口当たりは心地よく滑らかで濃厚です。

熟成した厚みのある果実味と心地よい酸味が印象的、

辛口スタイルですがその中にほのかな甘みも感じられます。

香りにあった要素が味わいの中に感じられ

プラス要素としてマロングラッセのような、

いや、バニラと栗を混ぜたような風味も感じられます。

全体にはグラマラスな印象のワインです。

アルコールの強さも感じられ、ラベルを見てみると14%ありました。

余韻は長く、後口には心地よい酸味と果実の風味、ほどよい苦みが残りました。

ヴィオニエを飲むといつも香りの要素の多さに驚かされます、

この香りを存分に楽しむために、ワインを楽しむ温度は少し高めがいいようです。

 

 

※ワインのコメントは十人十色、あくまでも参考程度に読んでいただければ幸いです。